三重県立四日市四郷高校(四日市市八王子町)レスリング部は、互いに切磋琢磨しながら力を伸ばし、全国大会でも活躍している。強い先輩の姿に憧れ、それを自分の成長につなげる部員が多い。
初心者も試合に出場
現在の部員は、1年生11人、2年生5人の計16人。ほぼ全員が初心者からのスタートだ。「怖そう」「体格に自信がない」と敬遠されがちだが、見学で上級生の技を見て「かっこいい」と入部を決める生徒が多いという。
レスリングは体重別競技のため、初心者でも個人戦に出場できる。部員数が多く、自分より重い階級の選手と練習できるため、試合では相手を軽く感じるという。応援の声も届きやすく、仲間の声が力になる。

唯一の経験者・キャプテンの小栗さん 憧れの先輩の写真をスマホに
こうした環境の中で力を伸ばしているのが、2年でキャプテンの小栗聡太さんだ。中学では柔道部に所属していたが、小学生のころにレスリング経験があり、憧れの先輩に誘われ入部。その先輩の写真をスマホケースに入れ、励みにしている。
昨秋の東海新人戦では敗れて全国選抜を逃したが、悔しさを胸にNTS大会U20フリースタイル92kg級で優勝し、JOC出場を決めた。

同じく2年の新本輝心さんは、格闘技動画が好きで入部。「練習のきつさは思った通り」と語りつつ、昨年のNTS大会U20グレコローマンで優勝し、JOC出場権を獲得した。

“男が憧れる男がいる”
新本さんの優勝シーンを目の当たりにした1年の坂田大雅さんは、「かっこよさがやばかった」と興奮気味に話す。55kg級ながら77kg級の新本さんと組んで練習し、力を磨いている。
「日本代表になる」と語るキャプテンや前キャプテンの姿にも心を動かされたという。「男が憧れる男がいる部です」と魅力を語る。

顧問の森保弘教諭は、選手たちの努力を重ねる姿に何度も励まされてきたと話す。
「自慢の道場で情熱を胸に、先輩から受け継いだ夢を未来へ繋ごう。ヨゴウプライド」
と、部員たちへ思いを託した。
初心者大歓迎 文化部出身でも全国大会へ
文化部出身の生徒が県総体で入賞したり、初心者が全国大会に出場したりと、活躍の場は広い。小栗さんは「続けるうちに結果が出て、勝ちたい気持ちが強くなる」と話す。「初心者も大歓迎。一人ひとりが主役になって成長できる部です」と力強く呼び掛けた。









