四日市の「食育・男たちの料理会」が開催200回に、初回からの講師に花束を贈る

【200回目の食育の講義をする岡本啓子さん=四日市市室山町】

 毎月1回、食育を学びながら調理をしてきた「食育・男たちの料理会」が3月29日、200回目の開催になった。ほぼ20年、毎回の講義と献立を担当してきた上級食育指導士の岡本啓子さんに、会員から花束が贈られた。この日の献立は、「初心に戻る」思いから、2007年4月の初回とほぼ同じに。「あと200回続けましょう」と、楽しい食事会にもなった。

会をつくった岡本啓子さんに花束贈る

 この日、会場の四郷地区市民センターには男性会員14人や、かつて会員だった県議や交流のある市議もお祝いに来て調理にも加わった。会長の後藤公三さんが200回目を報告し、発足時からの会員のひとり、大平好彦さん(81)が代表して岡本さんに花束を手渡した。

花束を贈られた岡本啓子さん。左端は後藤公三会長

 岡本さんはあいさつで、発足のいきさつも語った。1947年~1949年の第1次ベビーブームに生まれた、いわゆる団塊の世代の男性たちは、日本の経済成長を支えたが、自らの健康や家族との関係などを後回しにした面があり、岡本さんは、その後の人生を食によって豊かにしてほしいと願い、しっかりした食育を男性に伝えたいと思ったという。

食べることが人生を豊かにする

 「食べる」ことこそ「生きる」ことにつながるとして、食育は健康的な食の習慣や食文化の理解などを伝える。まずは60歳代の6人で開催、後藤さんの人のつながりでスポーツの同好者らも参加するようになり、多い時には会員は50人を超えたという。その後、卒業もあり、今は65歳から88歳までの約20人が会員になっているという。

 記念日の食育講義では、原点に戻る意味合いで、五大栄養素や「ま・ご・わ・や・さ・し・い・こ」で覚える健康的な食生活に欠かせない7種類の和の食材(豆・ごま・わかめ・野菜・魚・しいたけ・いも)とご飯(米)の合言葉などを復習した。

初回とほぼ同じメニューで原点に戻る

 調理は4グループに分かれて行い、「鯖のみそ煮」「小松菜としめじの炒め煮」「みそ汁」とご飯をみんなでつくった。みなさん、包丁の扱い方なども手慣れた様子だ。できあがると、テーブルに並べ、食事会が始まる。きょうのかなめの鯖のみそ煮について「あかんと思ったが、上手にできてる」などと会員同士で出来具合を評価したりした。

手分けして調理するみなさん
できあがった本日のごちそう
全員がひとつのテーブルで食事会

 花束の贈呈役だった大平さんは、この会に入るまで、料理はもちろん、ご飯を自分で炊くこともなかったそうだが、今では、家族に料理を出すまでになっているという。妻を亡くしてから参加したという男性は、適当に食べるものを買っていた食事が、習った献立の野菜をほかのものに替えてみたりして、バリエーションも広がったという。「自分が分からない時も、会のみんながいろいろと教えてくれるのでありがたい」と話していた。

 「食育・男たちの料理会」は毎月最終日曜日の午後5時半から四郷地区市民センターの2階調理室で開催している。

200回目を祝って記念写真を撮ろうと集まる会員ら

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