大雨による大規模な災害が起きたと想定した図上訓練が5月27日、三重県四日市市であった。市の各部局や消防、警察など関係団体が参加。気象情報の内容が厳しくなっていくなかで川の決壊などが起きて、人命などに影響がある状況が続く。こうした状況下での事実把握を進める手順などを確認した。
四日市地域で大雨特別警報や洪水警報が発令される事態になり、八王子町では土砂崩れが住宅地に流入、西日野町でも民家の裏山が崩れて行方不明者も出た。さらに、鹿化川は堤防の一部が決壊、日永・常磐地区を中心に大規模な浸水被害が起きた。天白川では越水し、日永地区を中心に大規模な浸水が発生したなどの想定だ。
訓練は午前、午後を通して行われ、市役所に設けられた災害対策本部では各地域から集まる情報を整理し、被害の実態把握や、救助などの必要な措置につなげる練習をした。
今回の訓練では、実際に大きな被害が出た場合の広報として、市政記者クラブでの模擬記者会見も実施した。森智広市長が最新の被害状況などを説明し、今後の基本的な方針を語ったあと、実際の記者から被害状況の詳しい中身を問う質問が出され、担当者が答えた。市は、こうした記者会見の状況も含め、災害が実際になった場合の対応方法を磨いていくという。
