近所の建物火災に連携して119番通報や水道からの放水をし、火勢の拡大を防いだとして、三重県四日市市消防本部の南消防署が8月19日、同市塩浜の見並孝太朗さん(38)と晶穂さん(30)の夫妻に感謝状を贈った。
感謝状の贈呈式がこの日あり、片岡洋将署長が感謝状と記念品を手渡した。片岡署長は「消防が現場に着くまでの間に火が大きくなってしまうことがあり、その場にいる人の初期消火の働きは大きい。今回の行動に感謝します」などとお礼を述べた。出火当時、自宅にいた陽菜さん(10)と孝洸さん(6)も式に同席し、お父さん、お母さんの雄姿を見守った。
署や見並さんによると、火災は7月13日午前10時50分ごろに発生。見並さんは仕事場から帰ってきたところで、自宅の方で黒い煙が上がっているなと思っていたのがすぐ近所と分かり、「初めてのことでパニック状態でした」と振り返る。それでも、晶穂さんに119番通報を頼むと、自らは家主の人と協力して建物の壁などに水道のホースで水をかけたという。晶穂さんは消防とのやりとりをし、子どもたちの安全にも気を配った。
