三重県四日市市は8月25日、9月定例月議会に提出する議案などを発表した。一般会計補正予算案では、四日市ドーム改修の業者選定関係費110万円も審議される。発表にはなかったが、森智広市長は前日付のブログで新図書館計画関連の基本設計費などの補正予算案を上程する予定と公表しており、会期途中での追加上程が調整されている。
四日市ドームについて、市は「改修して維持」する方針で、鉄骨部分の塗装など補強や人工芝の更新などをまとめて行う、工事の費用は約56億6000万円が見込まれている。施設が特殊な構造のため、現場で足場を組みながら改修するといい、市は設計・施工を一体で行うDB(デザインビルド)方式で発注する。今回の補正予算案はそのプロポーザル仕様書などの作成にあてる。
森市長がブログで新図書館の補正予算について公表
新図書館について、市は市役所北の候補地の取得・借り入れなどの交渉を進めているが、森市長はブログで、「対象となる9名の地権者などから事業協力の意向を「確認書」として頂いた」などと明らかにし、9月定例月議会に「新図書館等拠点施設整備」の「基本設計費」及び「要求水準書作成等のプロポーザル支援業務費」について補正予算案を上程する予定と書き込んでいる。
市議会は25日に9月定例月議会の日程を決めたが、四日市ドーム関係の補正予算案は開会日の9月1日に上程され、同8日に採決がある。新図書館関連は同12日に追加上程、最終日の10月6日に採決される見込み。
補正予算には待機児童解消のための対策費も
四日市ドーム以外の事業を盛り込んだ別の補正予算案には、待機児童を早急に解消するため、私立の保育施設の受け入れを促進する市独自の補助を行う対策費が含まれる。1歳~3歳児を募集人数を超えて入所の受け入れをした保育施設に運営費の加算をする。園児1人あたりの交付単価は3歳児31000円、2歳児79000円、1歳児119000円(いずれも月額)で、補正予算額は4750万円余。三重大の北勢サテライトがリニューアルされる市の施設「じばさん」にこの9月から移転する連携強化では、三重大が行う市内企業のインターンシップ充実に市が限度額300万円を補助する事業費も含まれている。