四日市市が新図書館、新大学の基本設計などの予算案を説明、9月12日に市議会に追加上程

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【新大学の建物のイメージ(基本計画の資料から)】

 三重県の四日市市議会は9月10日、本会議後に議案聴取会を開き、市側が、前日の議会運営委員会で補正予算案提出の了解を得た新大学の基本設計などに関する費用と、新図書館の基本設計の費用を含む計1憶9100万円の内容を説明した。この金額のほかに、債務負担行為が新図書館で2億3570万円、新大学で3億5000万円示しており、工事に向けた入り口段階での作業に計7億7670万円を見込んでいる。

 特に新大学については急な提案になったため、追加上程の議案としては異例の議案聴取会を開く形になった。村山繁生議長は「今後、このようなことがないように」と市側に苦言を伝えた。

 補正予算額のうち、新図書館関係は7830万円、新大学関係が1憶1270万円。債務負担行為は、複数年度にわたって事業を行う場合に、あらかじめ必要額を認めてもらうもので、新図書館は来年度までの基本設計業務委託費、地質調査業務委託費など、新大学も同じく来年度までの基本設計業務委託費、用地測量業務委託費などを含んでいる。市側は今回、新図書館には交流スペース(多目的ホール)やワークショップスペース(展示室など)が併設されるため、「知と交流の拠点施設整備事業費」の呼び名を付けて説明した。

 議案聴取後には追加資料の請求が市議から相次いだ。新大学関係では「令和13年度開学なら三重大学は必ず参画することを示す書面などを提出せよ」と強く迫る発言もあった。

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