罹災証明書など受付や事業者向け特別相談始まる、四日市の大雨被害で

【市役所1階に開設した罹災証明書などの受付窓口=四日市市諏訪町】

 記録的な大雨による被害を受け、三重県四日市市は9月17日、罹災証明書や被災届出証明書の受付窓口を開設した。四日市商工会議所には事業者向けの特別相談窓口も開かれた。

 罹災証明書と被災届出証明書の受付窓口は、市役所本庁舎の1階東側や各地区市民センターに出来た。初日は正午ごろまでに、それぞれ33件、39件の受付件数があったという。

 災害見舞金など被災への支援を得る時に必要になるもので、罹災証明書は「住居」の被害の程度を証明し、被災届出証明書は「建物以外の不動産や動産(家財道具など)の被害」に関する証明書になるという。罹災証明書は被害の程度についての被害認定調査を受ける必要がある。

四日市商工会議所でワンストップ相談

 四日市商工会議所2階では、複数の機関による「ワンストップ緊急特別相談窓口」が開設された。9月19日まで、豪雨により被害を受けた事業者を対象に、資金繰りや経営に関する課題に対応するという。

 対応機関は三重県信用保証協会、四日市商工会議所、四日市市、日本政策金融公庫。受付状況によっては期間を延長することもあり、期間終了後も四日市商工会議所で引き続き相談に応じるという。

 商工中金(株式会社商工組合中央金庫)も津支店と四日市支店で特別相談窓口を設け、災害復旧資金の相談に応じるという。中部電力パワーグリッド株式会社は、契約者からの申し出に応じて、支払い期限を延伸するなどの特別措置をするという。

ふるさと納税での支援やボランティアセンター

 四日市市のふるさと納税推進室は17日から、ふるさと納税災害支援寄附の受付を始めた。寄付金は復旧対応や今後の防災対策などに活用する。ふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」「ふるなび」「さとふる」の災害支援専用ページからクレジット決済で申し込める。振り込みによる申し込みは推進室(電話の場合は059-354-8525)へ連絡を。

 四日市市社会福祉協議会(総合会館内、電話090-2943-1503)には市災害ボランティアセンターが開設された。後片付けなどの支援相談に応じ、ボランティアの受け入れもしていく(協議会のホームページで案内する)という。

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