泥かぶり重なりあう車、四日市の「くすの木パーキング」、排水後初めて報道関係者が内部を取材

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【ほかの車に乗り上げ、バックミラーも折れ、前のめりになった車=くすの木パーキングの地下2階】

 大雨による浸水で計274台の車が取り残された三重県四日市市の地下駐車場「くすの木パーキング」は9月19日、報道関係者に1時間だけ、駐車場内に入っての取材や写真撮影などの機会を設定した。完全に水没した地下2階は、車同士が浮き上がってぶつかったとみられ、泥をかぶった車が重なりあうようになっている場面も見られた。

 取材は午後3時からの約1時間で、新聞、テレビなど十数社の報道機関が集まった。立ち入りができたのは近鉄四日市駅に近い中央通りの地下で、地下1階の床は泥も乾き始めていたが、地下2階の床は水の残った泥状態で、足を取られそうになることも。電気が使えないため真っ暗で、空調が効かないため、むっとした空気が充満していた。

車体全体に泥をかぶった車たち=地下2階

 懐中電灯の光や、テレビカメラのライトに浮かび上がった地下2階の状況は、冠水で車が浮かんで流され、ぶつかりあったことが分かる情景だった。高級車とみられる車も車体は泥をかぶっていた。ほかの車に後部が乗り上げ、バックミラーが折れて、前のめりになった車も。地下1階の車はまだ自分の駐車スペースにとどまっていたが、地下2階ではそこから飛び出して、通路をふさいでいるような状態だった。

ぶつかりあって通路をふさぐ車たち=地下2階

 灯りがつかない状況であることなどから、広い範囲に渡って歩き回るような取材はしないようにとの要請があった。

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