四日市市文化功労者に伊藤邦英、木村元次、田島健次の3氏、11月3日に表彰の式典

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【文化功労者に選ばれた左から伊藤邦英さん、田島健次さん、木村元次さん(順不同)=四日市市提供】

 三重県四日市市は10月7日、今年度の市文化功労者を発表した。伝統芸能分野の伊藤邦英さん(75)、工芸(陶芸)分野の木村元次さん(89)、芸術(洋画)分野の田島健次さん(91)のみなさんで、11月3日に市役所隣の市総合会館で表彰の式典が開かれる。

日永つんつくおどりを保存、継承

 伊藤邦英さんは、1956年に市の無形民俗文化財に指定された「日永つんつくおどり」の保存会会長を昨年度まで20余年務め、保存、継承や普及に力を尽くした。幼いころからおどりの歌を聞き覚え、歌い手となって大四日市まつりなどでも披露した。踊り方などを収録したDVDも制作し、子どもたちに教えている。(四日市市日永西在住)

無限の色求め釉薬研究

 木村元次さんは萬古陶芸作家だが、なかでも、無限の色を求めて釉薬の研究に力を尽くしたことで知られる。日本伝統工芸展の正会員で、全国の百貨店などに招かれて個展を開くほか、四日市市で開催される萬古焼の企画展にも継続的に出品した。四日市市美術展覧会の審査員も長く務めた。(四日市市羽津山町)

市内での指導、国内外での個展

 田島健次さんは、ロンドンやインド各地で個展を開くなど国内外で活動してきた。四日市市の地区で開催されるデッサン教室の指導者として後進を育てているほか、市民芸術文化祭行事「四日市アート展」へ優れた作品を出展した。三重県展の審査員を務めたこともある。(四日市市堀木)

 表彰の式典は午後1時半から。式典の中でのお祝いの催しは、日永つんつくおどりの披露が予定されている。市によると、今回は奨励賞の該当者がいなかった。四日市市の文化功労者の制度は1982(昭和57)年から続き、今回で個人125、団体8になったという。

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