市民参加の「新図書館建設運営委員会」設立を提言、ライブラリーフレンズ四日市と諏訪栄町地区街づくり協議会

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【提言の考え方を森智広市長(手前中央)に説明する2団体のみなさん=四日市市役所】

 市民が望む新図書館の姿を求めて活動しているライブラリーフレンズ四日市(日下由紀子代表)と、諏訪栄町地区街づくり協議会(北岡泰爾会長)は10月8日、「新図書館建設運営委員会」の設立を森智広市長に提言した。基本設計づくりも近づいており、新図書館の使い手である市民が、つくり手である行政、設計者らと共によりよい姿を考えていく場にしたいという。

 ふたつの団体の計8人が市役所を訪れ、日下代表が趣旨を説明し、提言書として森市長に手渡した。委員会の名称は「新図書館建設運営委員会『はじめの一歩』」を仮称としている。5月の「市民行政協働ワークショップ」、7月の「バリアフリーイベント」で得られた市民の意見なども提出した。

提言書を手にする森智広市長と日下由紀子代表、2団体のみなさん

 街づくり協議会のメンバーからは、愛知県の小牧市や岡崎市の図書館を視察して、四日市も参考にできると感じたことの紹介があった。ライブラリーフレンズのメンバーからは、過去7年間、ワークショップなどで市民の意見を集めてきて、新図書館への期待が感じられる半面、「本当に自分たちの意見が反映されるのか」といった疑問も投げかけられるとの実感が語られた。こうしたことから、基本設計づくりの段階から、市民の要望を反映させていける場としての委員会を実現すべきだと考えたという。

 本来なら、9月定例月議会で新図書館(知と交流の拠点拠点)の基本設計づくりなどの補正予算案は採決されるはずだったが、9月12日の大雨被害に向き合うために市は上程されていた議案を取り下げ、新図書館計画は待機状態になっている。

 森市長は「これまでも市民の意見を取り入れて計画を進めており、これからもその考えは変わらない。基本設計をつくっていく段階で、どのような形で市民の意見を反映させていくか、方法なども考えていきたい」などと話した。

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