三重県桑名市長島町の「なばなの里」で10月18日からおなじみのイルミネーションが始まる。前日の17日にはプレス内覧会があり、黄金の国「ジパング」をテーマにしたメインエリアが公開された。富士山と左右の壁面に投影される季節の変化や浮世絵の世界観など、色彩に富んだ日本のイメージが映し出された。たまたま来場していた人も入場でき、一足早く楽しんだ。
黄金色の幕開け、四季を描き、縁起のいい象徴も次々登場
メインエリアでは、約8分間の構成で、躍動感あふれる日本の様々な風景が描き出される。オープニングはマルコ・ポーロの「東方見聞録」に記されたとされる「黄金の国」を思わせる内容で、金色の雲海などが表現される。
日本の四季では、桜と花畑、入道雲と虹、紅葉と赤富士、雪だるまや凧揚げと、それぞれを詩情豊かに表現する。その後、大航海時代の帆船が訪れ、浮世絵などで江戸文化を描き出す。クライマックスには大判小判、幸運の招き猫など縁起のいいシンボルも次々に登場する。星とオーロラに包まれる静寂の中で物語は締めくくられる。


22回目のイルミネーション、海外の観光客にも人気
なばなの里のイルミネーションは、今回で22回目になるという。かつては冬の風物詩と言われたが、国内だけでなく海外の観光客にも人気で、年々、開催期間が長くなり、今季も2026年5月31日まで開催される。
メインエリアだけでなく、園内には様々な飾りつけがされている。入場口からすぐの長島ビール園前の広場では、光の色を変えていくランタンによる演出があり、園中央の水上イルミネーションは、木曽三川の雄大な姿を表現している。640億色の演出が可能な最新LEDによるものという。


200メートルの光のトンネルもおなじみで、毎年、多くの人が時間をかけてここを散策する。11月からは園内の紅葉も楽しめるようになり、特に、日帰り温泉施設前の「鏡池」では、ライトアップされた紅葉が水面にも映り、多くの人がカメラを向ける人気スポットになる。