詐欺に遭わずよい人生を、四日市の生川平藏さんが自動通話録音警告機を北勢6署に寄贈

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【寄贈された自動通話録音警告機と生川平藏さん(前列中央)、北勢6署の署長=四日市北署】

 高齢者が特殊詐欺にだまされないようにと、三重県四日市市西坂部町、富一コンクリート株式会社社長の生川平藏さん(79)が11月14日、県北部の6警察署に自動通話録音警告機を計300台寄贈した。小型の機械だが、電話してきた相手に「詐欺防止のために録音します」と警告する機能を持ち、利用している家庭では被害が出ていないという。

 寄贈式が四日市北署であり、桑名、いなべ、四日市北、同南、同西、鈴鹿の各署長らも出席した。6署を代表して四日市北署の小林幸徳署長が生川さんから目録を受け取り、感謝状を贈った。

だまされず、よい人生送ってほしい

 生川さんは「私も後期高齢者だが、詐欺に煩わされることもなく、元気に過ごしている。高齢者が、だまされることなく、よい人生を送ってほしい。そんな思いから、少しでも役立てばと贈らせてもらいます」とあいさつした。

 小林署長は「6署への寄贈、心から感謝します。35年以上に渡って警察活動に協力していただいており、今回もたくさんの寄付をいただいた。この録音機を設置している家庭では被害が出ていません。警察官を装うなど被害が続く特殊詐欺ですが、これらの機器を活用し、被害をくいとめていきます」などと謝辞を述べた。

 生川さんが寄贈した自動通話録音警告機はこれで計900台に。詐欺の犯人は自分の声が録音されることをいやがるため、電話をかけた時に自動で流れる「録音します」のアナウンスにひるむそうだ。話を続けてしまったとしても、実際に録音されるため、大切な手がかりにもなるという。

 生川さんは、同日、四日市北署に広報用のバックパネルも寄贈した。録音警告機に先立って寄贈式をした。県警のシンボルマーク「ミーポくん」と警察署名を市松模様に配置したデザイン。北署は今後の広報イベントなどで活用していくという。

寄贈のバックパネルで、生川平藏さん(右)と小林幸徳四日市北署長

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