三重県四日市市の奥座敷ともいわれる水沢地区で11月30日に「秋のすいざわ 楽し市」が開かれる。今年は、水沢で収穫されたブドウを醸造した「水沢ワイン」の初披露が予定されており、関係者が同27日、森智広市長を表敬訪問してPRした。
市役所を訪れたのは、「楽し市」の主催者、水沢地区社会福祉協議会の鈴木久代会長や協力している同地区連合自治会の森哲也会長らと、水沢ワイン“ドメーヌフイアージュ”を運営する株式会社i-kyo代表取締役の五十嵐和仁さんとリーダーの福中博基さん。テーブルには、今年初めて酒造免許を得て生産されたばかりのワインのボトルが並べられた。
「楽し市」は30日午前10時から午後2時までの開催で、会場は四日市市茶業振興センター。とれたての農産物の直売や軽食の販売、手芸や趣味の作品の展示販売、宮妻太鼓“絆”や茶葉ーズが踊る「水沢音頭」、バンド演奏[OguBand]などの舞台、家族で楽しめる木製キーホルダー工作など盛りだくさんの内容だ。
森会長が「楽し市」を説明したあと、3年がかりのブドウ栽培で、初めて世に出る「水沢ワイン」の初披露を会場で行うと紹介した。五十嵐さんは、地域のワインとして、来年以降も「楽し市」のタイミングで新酒を発表したいと話し、「始まったばかりで、足りないところもあるかも知れないが、成長過程も共に楽しんでいただけるワインにし、水沢や四日市のよさに気づいてもらうお手伝いをしていければと思います」と抱負を述べた。

商社マンからワインづくりに転身した経歴をもつ福中さんは、五十嵐さんとの出会いなどをふりかえり、「地域に浸透できるように、自分なりの役割を果たしていきたい」などと話した。試飲を勧められ、森市長は白と赤を味わい、「水沢の味がします」と感激していた。









