今季初勝利は来年に持ち越し、三重ホンダヒート惜敗、BR東京に4点差

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【前半終了間際にトライを決めた岡野喬吾選手(白のジャージ)=三重ホンダヒート提供】

 NTTジャパンラグビーリーグワン(ディビジョン1)の三重ホンダヒートは12月27日、第3節でリコーブラックラムズ東京(BR東京)と対戦し、32対28で惜敗した。逆転、再逆転の激戦だったが、勝ち切ることができず、三重は今季の初勝利を来年に持ち越した。

 どちらも今季初勝利をかけた試合。三重は序盤に相手のイエローカードで数的有利を得たが生かせず、逆に前半10分に先制トライを許した。三重は徐々に攻撃のリズムをつかみ、前半21分、敵陣深くの攻撃からフランコ・モスタートがトライを決めるなど、7対7の同点に。さらに前半終了間際の40分、パスワークから山下楽平が抜け出し裏にキック。そのボールを岡野喬吾がキャッチし、勝ち越しのトライ。マヌ・ヴ二ポラのコンバージョンも決まり、7対14とリードして折り返した。

 後半の立ち上がり、相手の猛攻を受け、ペナルティーゴール、トライ、コンバージョンと決められ、17対14と逆転されるが、わずか2分後にはリザーブから投入されたテビタ・イカ二ヴェレが密集から押し込んでトライ、ヴ二ポラのコンバージョンも決まり、17対21と、試合の主導権を引き戻した。

 しかし、ここから流れはBR東京へ。立て続けにトライとペナルティゴールを決められ、後半22分には32対21と11点差に。それでも後半24分、三重は途中出場のタリフォロフォラ・タンギパが力強い走りで相手ディフェンスをこじ開けてトライ。ヴ二ポラが難しい角度のコンバージョンを決め、ワンプレーで逆転可能な32対28まで追い上げたが、BR東京に守り切られた。

 キアラン・クローリーHCは「勝利を得るための実力はあったと思うが、勝ち切る実行力や精度が足りなかった。後半、BR東京が修正し、うまく試合を運んだ印象だ」と話した。

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