三重県四日市市の消防出初式が1月11日、四日市ドームで開かれた。消防団などの車両の分列行進や、呼びもののはしごのぼり演技などに多くの見物客から拍手が贈られた。1日消防長に市出身で横浜DeNAベイスターズの東克樹選手が就任し、トークショーも務めた。
約1000人、70車両や船舶、ヘリコプターも参加
消防職員や消防団員、関係機関が一堂に会し、市の消防力を市民に披露する新春の恒例行事で、市消防団の567人、27車両、市消防本部の約150人、35車両など約1000人と70車両が参加した。陸上だけでなく、海上では防災船、巡視警備艇の計6隻、県防災ヘリコプター1機も参加した。

式典で告辞に立った森智広市長は、昨年の岩手県大船渡市で起きた大規模な林野火災や大分市佐賀関の住宅密集地での延焼火災などを挙げて火災への備えの重要性を強調、全国的な線状降水帯による豪雨、四日市市でも9月に中心市街地の記録的な豪雨被害があったことに触れ、災害対応の基盤となる消防・救急体制の充実への取り組みを進めていることなどを紹介した。
災害だけでなく、高齢化なども進んで、救急需要が高まっているため、市は昨年、平日昼間の体制強化のための「日勤救急隊」を創設し、救急車の現場到着時間も若干の短縮ができたとし、「防災先進都市を目指し、地域防災力、消防力の向上に向け、取り組んでいきます」などと話した。
このあと、県消防協会長表彰や四日市市長表彰など約80人の消防団員などの名前が紹介され、代表者に表彰状などが贈られた。

東克樹選手のトークショーや屋外では消防広場も人気
アトラクションでは、1日消防長の東克樹選手のトークショーがあり、東選手が司会者の質問に答えた。東選手は四日市市生まれで、愛工大名電高校、立命館大学を経て、2017年にドラフト1位で横浜DeNAベイスターズへ。2023年と2025年のセ・リーグ最多勝を受賞するなど、球界を代表する投手として活躍している。トークショーでは、出初式の会場近くの霞ヶ浦球場によく通った思い出や、プロ入り後は、試合で遠征する時には必ず、宿泊先で非常口の位置を確認するなど、防災面での心構えなどを話した。

はしごのぼり演技は、消防団などの70人余で準備を重ねてきた。江戸時代の町火消しの技術の高さや勇敢さを表現する演技がはしごの上で披露され、決めのポーズが成功するたびに、会場から大きな拍手が贈られた。
エンゼル幼稚園の子どもたちによる合唱やお遊戯、ドーム東側の道路での一斉放水訓練などが続き、ドーム外では消防車両の展示や地震体験車の試乗、ちびっこレスキュー訓練など消防広場も開設され、親子などでにぎわった。











