とことん研究、個々のテーマで研究発表、四日市高校で「科学の祭典」

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【研究成果をまとめたポスターの前で集まった人に説明する=四日市市富田4丁目】

 三重県立四日市高校で1月30日、四高版「科学の祭典」があり、2年生320人全員が、個々の疑問をテーマに研究してきた内容を発表した。暮らしの中の常識をなぜ?と調べたり、好きな趣味の世界を突き詰めて考えてみたりと内容が幅広く、発表を聞く生徒や教職員も真剣に聞いていた。

 今年で7回目の開催で、名物行事に育ってきた。四日市高校は文科省から「スーパーサイエンスハイスクール」の指定を受け、国際舞台で活躍できる科学技術系の人材を育てることを目的に、人材育成プログラムの開発に取り組んでいる。生徒は1人がひとつのテーマを1年生の時から探し、2年生で研究成果にし、3年生で論文にまとめるといい、今回は2年生が友人や先生、父母らに成果を聞いてもらう日。分かりやすく説明発表する力を身につける練習の意味もあるという。

日常の疑問から趣味の深堀りなど幅広く

 体育館でのポスター発表、教室での口頭発表があり、生徒がどちらか選ぶ。ポスター発表は、名古屋近辺では「B紙」とも呼ばれる大きな紙に成果をまとめ、発表者はその前で集まった友人らに内容を説明する。教室では大きなスクリーンを使ったりしての説明もするという。

 体育館では、コーヒーかすの消臭効果や、油絵の具の落とし方など、身近なことをとことん調べた内容がいくつも。バスケットボールが好きな生徒は、有名選手の3ポイントシュートの軌道から、どんな角度で打ち出すとシュートが決まりやすいのかを調べた。野球では、金属バットの素材による反発の違いを詳しく調べた生徒がいた。

体育館では、いくつもの発表をたくさんの人が取り囲んだ
研究成果を友人らに説明する生徒たち

 ホラー映画はなぜ人気があるのかを、多くの文献を調べて原因に迫った生徒もいた。交感神経や副交感神経の働き、感情の起伏によっておこる心理状態など、人に興味を起こさせる秘密があることをまとめた。

 幸福度が高いとされる北欧と日本を住環境から比べた研究、スマートフォンを実際に何度も落とし、落ち方や破損について調べた研究、なぜ米国が圧倒的な国力を保ち続けられるのかを調べた研究など、理系、文系に収まらない好奇心が会場に満ちていた。3年生で仕上げる論文は、学会で発表する機会を与えられるものもあるという。

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