三重県の四日市市議会は3月16日、予算常任委員会全体会を開き、JR四日市駅前につくる新大学に関する集中的な審議をした。委員からは、今議会に提出された基本設計の予算を認めるにしても、その後、財政的な負担が大きいことが分かるなどした場合は、どこかで計画実施をやめる判断ができるのかといった質問もあった。
委員からは、少子化で学生確保が難しく、教員の人材確保でも大学間の厳しい競争が見込まれるとして、どんな方策を考えているのかが質問された。市側は、先行大学が設けている地域の学生を優遇する策も紹介した。教員確保については、その前提となる新大学の教育研究体系のたたき台を作るため、四日市市出身で半導体分野の第一人者で、次世代半導体の量産技術の実現に向けた研究拠点の中心人物でもある黒田忠広さん(東京大学特別教授)の協力を得ることを報告、まずは学長、学部長を決めたいなどとした。
市側から示された大学計画のスケジュールでは、大学の詳細計画を2028年度までに行うことになっているが、施設整備については、基本設計や用地確保、商業事業者公募が2027年度の途中までに終わり、実施設計と整備工事が始まることになっていた。このため、委員からは、実施設計が始まる2027年度時点で、大学の詳細が分からなければ、実施設計の是非を議会が判断できない状態になるとの指摘があった。
市側は、実施設計の時点では、大学設置への課題などはおおまかに明らかになっている見込みだなどとして、スケジュールについては、あらためて資料を変更して示すことにした。
施設整備の関連では、大学整備の中で商業施設を入れていくことが市側から説明されてきており、「最近は、どの商業施設でも店を確保することが難しくなっている。商業施設を入れても、すぐに撤退しましたでは困る」などの指摘が委員からあった。市側は、商業事業者の公簿も実施設計までには調査を尽くし、参画の可能性が判断できるようにしたいとの答弁をした。









