ネパールの少女救う助けに   西日野町 ウィリアムズゆりさん

   人身売買によって夢も希望も持てない、ネパールの少女たちを救いたい――。四日市市西日野町のウィリアムズゆりさん(43)は、そんな少女たちを支援している同国の牧師の働きをサポートする日本の団体と出会い、活動の支援を始めた。【来日したバディ族の少女たちと記念撮影するウィリアムズさん(中段右端)とラジュ牧師(同右から3 人目)ら=四日市市室山町で】

 ネパール国内のカースト制度は50年以上前に廃止されているが、今も根強く残る差別により、最下層に当たるバディ族の女性に許された仕事は「売春」のみ。女児を妊娠したことが判明した時点で人身売買の契約が結ばれ、早ければ9歳前後で身売りされることもあるという。

 この事実に基づいたミュージカルを見て悲惨な現状を知ったウィリアムズさんは今年、現地の支援団体代表を務めるラジュ・スンダス牧師とバディ族の少女たちが来日することを知る。日本での支援団体「NPO法人ゴスペルエイド」を通じてラジュ牧師らを四日市に招待し、11月にチャリティーコンサートを開いた。

 コンサートでは少女たちを支援するために席上献金が行われ、ラジュ牧師から活動内容が語られた。救出されて寮で生活し、学校に通う少女たちは次第に笑顔を取り戻し、ジャーナリストや看護師、医師を目指す子もいるという。

 「与えることは、誰かを生かし、自分を生かすこと」。その言葉通りに生きるラジュ牧師に強い衝撃を受けたウィリアムズさんは「ラジュ牧師がどれほどの命の尊厳と輝きを見つけてきたことか。彼の働きをサポートする一人でありたい」と語った。

 今後は、支援を始めるきっかけとなったミュージカルを同市で上演し、自身が代表を務めるゴスペルクワイアのコンサートでバディ族支援のためのグッズ販売などを行っていく予定だ。

 日本での支援窓口は同法人が担当。ホームページ(https://gospel-aid.org)では、救出された少女たちの養育のための寄付やイベントなど、活動内容を発信している。