常磐にご当地体操完成 介護福祉士ら監修

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 住み慣れた地域で、いつまでも元気に――。地域住民に体力作りへの意識を高めてもらおうと、四日市市常磐地区でこのほど、介護予防を目的としたオリジナルの「ご当地体操IN常磐」が完成した。DVDにも収録し、地域のサロン活動や高齢者施設などで活用していく。【ご当地体操を試す住民ら=四日市市城西町で】

 同地区ケア会議内の介護予防部会が、簡単に楽しく取り組める体操を考案することになり、地区内にある老人福祉施設の介護福祉士や作業療法士らが監修。時には施設の利用者に試してもらいながら、1年がかりで仕上げた。

 「ストレッチ編」「下肢筋力編」「認知症予防編」の3部構成で、全体で約20分。椅子に座りながら、自然と体が動かせるよう、耳なじみのある曲「鉄腕アトム」「人生いろいろ」が選ばれている。

 地域住民には、8月末に地区市民センターで開かれた「夏のふれあいカフェ」で初めて紹介。映像を見ながら音楽に合わせて体を動かし、「体がぽかぽかしてきた」という人もいた。認知症予防体操では、手をグー・チョキ・パーにしながら腕を上下する組み合わせに混乱しつつも、会場は温かい笑いに包まれた。

 ヘルスリーダーとして活動する同市松本の堀川教子さん(75)は「顔のストレッチはあまりやらないので、ぜひ採り入れたい」と気に入った様子。同地区社会福祉協議会の森正美会長(75)は「寝たきりにならない元気な高齢者を増やしたい」と張り切っていた。

(2019年9月14日発行 YOUよっかいち第169号より)