「寅さん」通じ魅力発信

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新作公開に合わせ企画も

 映画公開50周年を迎えた「男はつらいよ」のシリーズ第3作「フーテンの寅」(1970年)は、菰野町や四日市市が主な舞台。22年ぶりとなる12月27日(金)の最新作公開に合わせ、同町では再び〝寅さん〟を通じた町の魅力発信に力を入れており、同町観光協会理事の千種啓資さんは「ロケ地を巡り、菰野や湯の山温泉の魅力を知ってほしい」と期待している。【スタンプラリーの景品を持って定五郎橋に立つ千種さん(右)=菰野町菰野で】

 地元で菓子などの土産品を製造販売している千種さんは昨年、地方都市の魅力発信に力を入れているアパレルブランド・ビームスと、映画を製作した松竹に企画を持ち掛け、商品開発にこぎつけた。

 同温泉で販売されている「湯の花せんべい」の缶には、ロケ地の御在所ロープウエイや大石公園のイラストが発売当初から描かれている。そこにビームスオリジナルの寅さんイラストを加えた3種類のオリジナル缶を、6月から同温泉街で湯巡りチケットなどの応募券付きで販売。県外や東京・新宿の「BEAMS JAPAN」でも販売し、観光PRに役立てている。

 この夏には「フーテンの寅」のロケ地であることをアピールするため、町内各所にのぼりを設置。人の手が入らず荒れてしまったロケ地もあったが、温泉街で働く人たちや住民らが、10月末からボランティアで草刈りや清掃を始めた。

 「少しだけでも協力したい」と申し出る人も少なくなかったといい、定五郎橋(蒼滝橋)近くの小屋は建て直し、風景と時代設定に合わせてエイジング加工も施した。

 また11月末からは、ロケ地を巡るスタンプラリーも始まった。スマホで同協会ホームページ(www.kanko-komono.com/)にログインし全6か所を訪れると、同協会の公式キャラクター「こもしか」の壁紙とステッカーがもらえる他、抽選で寅さんグッズなどが当たる。

 問い合わせは同協会TEL059・394・0050まで。

 

 

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