不登校・いじめなど諸問題 新たな相談窓口始動

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子ども・子育て研究所「クペリ」

 不登校や引きこもり、いじめ、虐待などの諸問題を「家族関係のゆがみ」に着目し、幼児期からの子育てや親子の関係性に立ち戻って改善を手助けしようと、一般社団法人「子ども・子育て研究所(愛称・クペリ)」(四日市市天カ須賀)が4月から本格稼働する。心理カウンセラーや大学教授など、教育や親子関係で実績を重ねた子育てのプロがパートナーとして相談に応じ、育て直しや育ち直しのサポートをしていく。【代表の松永さん=四日市市天ヶ須賀で】

 代表の松永高弘さん(57)は、私立幼稚園の園長や、中学・高校の教員生活を通じ、不登校や、発達の遅れがある子とその親と関わってきた経験がある。その中で、諸問題の原因が幼児期の親子形成にあると実感。「関係がもつれ始めたころまでさかのぼり、わだかまりをほぐす必要がある。でも、学校や行政ではルールに縛られ、踏み込むことが難しい」と感じてきた。

 発足に先立ち、松永さんは、中学1年の長男の不登校と暴力に悩む女性から相談を受けた。「学校や行政、医療機関へも相談したが、『長い目で見るように』と促されるばかりで光が見えなかった」と苦しい胸の内を明かしてくれた。

 松永さんは女性に「指示したり決めつけたりしないように」と助言。女性宅を訪れて長男と面談し、本人の苦しみや心のつらさに共感する中で、次第に心をほぐして本音を吐き出すようになったという。「親が変われば必ず子どもは変わる」と何度も励まされた女性は、単に「子ども」ではなく1人の人間として対等に接するよう心掛けたことで親子関係が良好になり、登校する日も増えたという。

 同法人では、パートナー間で連携して面談や助言、時には学校や行政との橋渡しもしながら、親子を中心にした支援をしていくそうで、松永さんは「どこに相談すればいいか分からず、わらにもすがる思いの人がたくさんいる。笑顔で暮らす親子・家庭を増やしたい」と力強く語った。

 相談は事前申し込みが必要。時間は月曜から金曜の午前8時半から午後5時まで。詳細はホームページ(http://cperi.net/)に掲載。 申し込み、問い合わせは同法人TEL059-327-7088へ。

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 同法人では月1回、気軽に思いを打ち明けられる場として、テーマに沿った茶話会を開催予定。プレ開催は3月28日(土)午後1時から同3時まで。今回のテーマは「不登校について考えてみよう」。参加費は500円、事前申し込みが必要。

(2020年3月14日発行 YOUよっかいち第181号掲載)