ユニークな映画同人誌 節目の10号「シネマ游人」

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  四日市の映画ファン有志が2016年から年2回発行している映画同人誌「シネマ游人」がこのほど区切りの10号目を迎えた。代表を務める四日市市あがたが丘の林久登さん(77)は「寄稿頂く多くの方に支えられ、続けることができている。今後も新たな視点を導入して活動したい」と話す。【これまでの発行号を手にする林さん】

 林さんと同市富田の中村藤生さん(70)が、同市出身の脚本家・映画監督、長田紀生さん(78)の作品上映会の実行委員会を立ち上げたのをきっかけに、同平尾町の森次男さん(69)らで「映画に関する情報を幅広く採り入れ、硬軟併せ持つユニークな雑誌」を目指して発刊した。3号からは村上暁さん(49)が加入し、現在は編集責任者を担っている。

 3月発行の奇数号では、前年の日本映画の総括や、同誌が審査員として参加している「東スポ映画大賞」の授賞式レポートを掲載。9月の偶数号では「私の人生を変えた映画1本」「私が選んだ日本の女優ナンバーワン」など、趣向を凝らした特集を掲載し、映画監督、研究者などの専門家と地元の映画愛好者らが思い思いに筆を執っている。

 15年8月の準備号からスタートし、16年の創刊号(A5版40ページ)は100部制作し品切れに。2号からは60ページに、3号からは200部に増刷した。全88ページの最新号は、特集「あなたにとってお気に入りの映画監督は誰?」などの他、同市出身の映画監督、瀬木直貴さんら識者から節目を祝う原稿が寄せられた。

 「シネマ游人」は四日市市立図書館、菰野町立図書館などで閲覧できる他、バックナンバーはホームページ(http://cinemayuto.web.fc2.com/)で公開している。

(2020年10月10日発行 YOUよっかいち第188号掲載)

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