伊賀の病院でクラスター拡大 職員・入院患者9人陽性 県内13人

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 三重県は12月20日、県内で13人の新型コロナウイルス陽性が確認されたと発表した。このうち9人は、クラスター(感染者集団)が発生している伊賀市の岡波総合病院の職員と入院患者で、同病院での陽性者は計29人に。県内の感染者は延べ1144人で、重症者は1人減って4人となった。

 県と同病院によると、新たに陽性が判明した9人のうち、職員は名張市在住の30代の女性看護師2人、伊賀市在住の20代男性看護師と医療関係従事者の60代女性の計4人で、入院患者は県外在住の50代男性と、市内在住の70、80代の男性4人の計5人。症状が無い20代男性以外は発熱やのどの痛みなどの症状があるという。

 同病院では9日にクラスター発生が確認されて以降、同じ病棟で19日までに職員6人、入院患者12人の陽性が確認されていたが、今回判明した9人のうち、60代女性職員と入院患者の50代の2人は同じ病棟に、残る7人は別の病棟に勤務・入院していた。この別病棟に勤務する職員2人の感染が10日に判明しており、県では新たなクラスターに相当する可能性はあるものの、双方の関連が完全には否定できないため、1つのクラスター事例として対応している。

 この日、県内では他に、松阪市2人(80代男性、90代女性)、桑名市1人(70代男性)、津市1人(30代男性)の陽性が確認された。

※当初「名張市在住の20代男性看護師」と発表されていた陽性者は、県から「伊賀市在住」と訂正がありました。

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