若手農家を直売で応援 7月24,25日に「種兵マルシェ」開催

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 「生産者と消費者が繋がる場に」――。四日市市城西町の種苗と園芸用品の店「種兵」で、地元の若手農家が作った野菜の直売会が7月24、25日の2日間開かれる。初の試みで企画したのは同店の苗生産部門を担当する田中優策さん(35)。「生産者と消費者が直接話せる機会は少ない。これをきっかけに、顔を知っている人から買う安心感を得てもらえればうれしい」と期待を込めている。

 田中さんは今年初めて、スイカの栽培に挑戦。追熟しないため鮮度が味に大きく影響するそうだが、県内に生産者はほとんどいないことから事業としての可能性を感じた。「お試し生産」だったものの「多くの人に食べてほしい」と店舗を利用した直売会を思いついた。

 せっかくなら自分だけでなく日頃から苗の販売を通して交流のある3、40代の若手農家に声をかけると「それは是非」と話が進み、当日は四日市・鈴鹿の4軒程がナス、トマト、キュウリや加工品を販売する予定だ。

 同店では、鈴鹿市にある広さ2500平方メートルのビニルハウスで野菜を中心に年間約250種の苗を生産。四日市や菰野、津、愛知などの専門店へ卸す。高齢化が懸念される農業界において「若手農家を応援する機会にしたい」と田中さんは嬉しそうに話した。

 直売会は午前10時から午後4時ころまで。商品がなくなり次第終了。8月末まで毎週土日に開催の予定。問い合わせは種兵TEL059-352-2245へ。

(2021年7月10日発行 YOUよっかいち第197号掲載)