119番映像通報システムの運用開始 三重北消防指令センター

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 三重北消防指令センター(四日市市曽井町、中消防署中央分署内)は7月20日から、119番通報を受けた際、通報者のスマートフォンで撮影した映像を同センターへ送信する119番映像通報システムの運用を開始した。報道陣向けに同28日、職員によるデモンストレーションが行われた。【デモンストレーションで送信された映像の画面=四日市市曽井町で】

 同システムは、スマートフォンからの119番通報を受けた場合、通報者へ映像を依頼。システムを起動させるためのURLをショートメッセージで送信し、通報者や現場にいる人が、映像を同センターへ送り、職員が状況を確認することが出来る。

 デモンストレーションは、心肺停止状態の40歳くらいの男性がいて、近くにいた人が現場から通報するという想定で実施。撮影する人がいて、その映像を見ながら、指令センターの指示を受けながら、別の人が心肺蘇生法をする場合と、通報し心肺蘇生法の方法が分からないと聞いたため、同センターから動画配信サイトのURLが送信され、それを見ながら心臓マッサージをする場合の2パターンが行われた。

 同指令センターでは昨年、約3万2千件の119番通報を受信。7月20日の運用開始から、すでに7件の映像通報のシステム利用があったそうで、担当者は、「効果的な消防運用に役立てていきたい」などと話していた。

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