新型コロナ偏見なくそう シトラスリボンプロジェクト 常磐地区で取り組み展開

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 新型コロナなどの感染症に感染しても、誰もが地域で笑顔の暮らしを取り戻せるように――。愛媛県の有志グループから始まった新型コロナに感染した人や医療従事者への偏見をなくそうと始まった「シトラスリボンプロジェクト」への取り組みが四日市市内でも展開されている。常磐地区人権・同和教育推進協議会(川崎俊哉会長)では昨年度から継続して運動賛同、動画制作や缶バッジを地区で配布し、思いを広めている。【シトラスリボンのイラストが入った缶バッジを手にする委員ら=四日市市城西町で】

 同協議会では、コロナ禍で毎年開催していた地区懇談会が出来ず、「違う取り組みをしよう」と代替事業として「新型コロナウイルスと人権について」のテキストを作成。付録にビデオディスクがあり、1千冊を地区内に回覧した。その際に新型コロナに関するアンケートを実施、約1万5千世帯で約1千件の回答があり、その中に「シトラスリボンプロジェクトをしては」という回答があったという。

 同じころ、三重県が「シトラスリボンプロジェクト」に賛同することが発表された。「委員の中でもアンケートを通して初めて知ったという反応だった」と、参考にするため、市内での取り組みを調べたところ、2月の時点で保々小学校が始めていることが分かった。3月には運動への賛同を示すパンフレット、シトラスリボンのイラスト入り缶バッジを作製し、地域へ配布を始めた。

 また、ひもなどを使ったシトラスリボンの作り方を委員の一人が調べ、別の委員が撮影から編集を担当し、DVD「シトラスリボンの作り方」を制作。あらゆる面から運動を広める工夫をしてきた。

 缶バッジを着けていたところ「それは何ですか」と声を掛けられたことも。「少しでも活動を知って頂き、思いが広がるきっかけになる」と委員らは手応えを感じている。

 シトラスリボンの缶バッチは約3600個制作、7月上旬には常磐中学へ届けたのを最後に地区内への配布は終了。

 川崎会長は「一つひとつの取り組みは点でも、それが線になり、広がっていけば」と思いを語っていた。

                  (2021年8月14日発行 YOUよっかいち第198号)