大正琴の全国コンクールで文部科学大臣賞 海蔵小3年の杉野さん

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 宮崎県で10月10日に開催された「令和3年全国子供大正琴コンクール」に海蔵小学校3年の杉野心咲(みさき)さんが出場し、12歳以下のソロ部門Aで文部科学大臣賞を受賞した。杉野さんは11月24日、指導者でもある母の杉野さおりさんと一緒に四日市市役所を訪れ、同市の森智広市長に受賞の報告をした。【表敬訪問時に演奏を披露した杉野さん=四日市市役所で】

 子どもたちが目標を持って大正琴に接する機会を増やし、魅力を体感してもらうとともに、次世代へ継承することを目的に開催される同コンクール。応募映像で行われた一次選考会で成績上位の個人、団体が最終選考会に出場し、文部科学大臣賞、金賞などを決定する。今年の大会は「第35回国民文化祭・みやざき2020 第20回全国障害者芸術・文化祭みやざき大会」の一環として開催された。

 最終選考会では、一次選考会で選ばれた10個人4団体が演奏を披露。杉野さんは12歳以下のソロ部門Aで、「津軽平野」という曲を演奏し、初出場で文部科学大臣賞に輝いた。

 普段はシニア世代の中で稽古に励む杉野さん。「コンクールに出てみて楽しかった」と話す。ただ、コンクール2日前に指を骨折するというアクシデントもあり、演奏に使う指ではなかったものの、最高の状態ではなかったという。母・さおりさんによると、思うような演奏が出来ず、終了後に涙を流していそうだ。

 これまでに教室の発表会や文化祭などで演奏した経験はあったものの、賞で評価されるコンクールは初めて。出場前は「自信がなかった」というが、「初めて出て、すごい賞がもらえてうれしい。来年もでます」と笑顔で話していた。

 また、杉野さんは、受賞報告に市役所を訪れたとき、森市長を前に演奏を披露。大正琴の魅力を知ってもらおうと、演奏の仕方などを説明し、森市長に「きらきら星」を弾いてもらうなどした。森市長は「ますますご活躍いただきたいですね」などと杉野さんに笑顔で声を掛けていた。
 

【大正琴の演奏をする森市長と杉野さん】