検討委員会を設立 四日市コンビナートのカーボンニュートラル化に向け

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 四日市コンビナートの目指すべき将来像の策定に向け、関連企業と行政などで取り組みを進めていこうと、三重県の一見勝之知事を会長、四日市市の森智広市長を委員長とした「四日市コンビナートのカーボンニュートラル化に向けた検討委員会」が設立された。【第1回検討委員会で話をする一見知事=四日市市諏訪町で】

 同委員会は、コンビナート関連企業や学識経験者、四日市商工会議所、国などの行政で構成し、事務局は四日市市商工農水部商工課。第1回検討委員会が3月22日、四日市市商工会議所であった。

 委員会の冒頭では会長を務める一見知事が「大きな流れの中で、次の四日市、次の三重県、次の産業を考えていかねばならない」などと述べた。委員長で四日市市の森智広市長は「それぞれの企業、横の連携が大切。人と人とのつながりを合わせ、先進的な取り組みをし、カーボンニュートラルの取り組みを進めていきたい」と話していた。

 第1回の検討委員会では、企業の担当者らがそれぞれ自己紹介し、続いて学識経験者からの四日市コンビナートの現状や課題についての話があった。委員会は7月に第2回の開催を予定しているという。

 四日市市は、2016年度と17年度に水素の利活用について調査検討を実施。18年度には「四日市コンビナート先進化検討委員会」を設置し、国際競争力の強化や新規技術の活用による安全や安心の確保などを検討し、カーボンニュートラル化に向け、機運の醸成を図ってきたという。