働きやすさ介護業界No.1を目指して

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現場スタッフ600名以上 のアンケートをもとに本当に働きやすく

新しい働き方をする現場スタッフへインタビュー

働きやすさを実現する「研究発表会」 チームを組み改善を研究
青山里会では、職員それぞれが普段身近に感じている課題や疑問を持ち寄り、チームで課題解決につなげる「研究発表会」を年に1回開催しています。利用者・介助者・調理者それぞれが使いやすい食器についての提案をまとめ、変更を実現したグループのメンバー、作業療法士の高山文恵さんと管理栄養士の岡田良子さんに、準備から実現に至るプロセスを聞きました。  勤務する特別養護老人ホームで使い続けている食器類が「今いる利用者さんに合わないのでは」という疑問を以前から抱えていた職員7人(管理栄養士、作業療法士、ソーシャルワーカー、ケアワーカー、看護師)がチームを結成。「箸が持ちにくそう」「膳やテーブルにこぼれてしまう」「口元までスプーンが届かない」など、各自の立場で気になったポイントを分析することにしました。  利用者に実施したアンケートでは、従来の箸、スプーン、ごはん茶わん、メイン皿、汁椀を半数以上が「使いにくい」と回答。そこで、ごはんが入っていると一目で分かる器の色、熱の伝わりにくい素材、誰にでも持ちやすい重量など、取引のある什器メーカーにさまざまなニーズを伝え、提供を受けた数種類を、最も近くで利用者と接するパート職員も含め、全職種で検討し選別しました。  計118人分の食器を購入後も、従来品と新食器の利用比較を数値化し、食べこぼしが減少したこと、職員の意識調査からも利用者が食器を使いやすくなったことなどが明確に。

現場の声が 反映される職場

高山さんと岡田さんは「構想から1年半ほどかかったけれど、現場からの声がきっかけで、皆が力を合わせて現状を変えることができました」と振り返ります。  本気で話し合えば現状は変わる――。「職種間で連携し意見を交わすこと、その時その時で必要なものを採り入れることが大切だと実感しました」(高山さん)、「自分だけ、自分の職場だけで考え込まず、自然に相談し合える雰囲気が広がっていってほしいです」(岡田さん)と、それぞれの思いを話してくれました。


時短勤務で仕事と子育ての両立

7年前から正職員として勤務し、長男・次男の出産や育児休業を経て、現在は法人本部人事部で時短勤務をしている澤木真由さん(37)に、制度のメリットや気持ちの変化などについて伺いました。  5年前に長男を出産し、育休明けは時短勤務、その後フルタイム勤務を経て、昨年には次男を出産。今年4月に現部署で復帰しました。2度目の時短勤務になるが今年からは5、6、7時間のいずれかを選べるようになり、澤木さんは保育園への送迎のため、午前8時半から午後3時半(休憩1時間)までの6時間勤務を選択しました。  元は社外の人との関わりが多い部署だったため、最初は慣れないことも多かったそうですが、上司や周りのスタッフからのフォローも心強かったそう。給与や有給休暇の時間の考え方など、疑問に思っていたことも少しずつ解決し、「短い時間の中で『より効率良く仕事をしよう』という意識になってきました。本当にこの勤務制度に助けられています」と笑顔で話していました。  澤木さんには今後、看護休暇や時短勤務を始めとした各種制度についての相談窓口や、自ら求めずとも必要な情報にアクセスできる環境整備などの役割が期待されているそうで、「自分の経験を、誰もが働きやすい職場づくりに役立てられるよう、まずは皆さんの声を集めていきたいです」と語ってくれました。

育休への 理解がある 職場
入社当時は1歳の子の子育て中、その後2人の子を出産し、産休と育休を2回とりながら、勤続16年目の谷口容子さん(41)。常磐デイサービスセンターで、管理者としてフルタイムで勤務しています。子どもの学校行事で休む時は「今しかできないから、行ってあげて」と優しい言葉をかけてもらえるそうです。子どもを第一に考えたい谷口さんにとって、理解してくれる先輩がいることが心強いそうです。1時間単位で有給休暇を取得することができるため、数時間職場を離れ、学校行事などに参加する人もいるそうです。  入浴など介助が必要だった動作が自分でできるようになった利用者を見たときは、自分のことのように喜び、雰囲気を明るくしています。「介護の仕事は大変と思う人も多いが、やりがいを感じ笑顔になれる。無資格でも研修制度が充実していて、スキルアップもできる。変化を恐れず色んなことにチャレンジしていきたい」と笑顔で話していました。