「夏休みの思い出に」 こどもと食堂 四日市市の「レコンパンス」で開催

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 多様な家庭環境で暮らす子どもと保護者に食と遊びを提供する「四日市こどもと食堂」を運営するデルタスタジオは8月17日、四日市市十七軒町にある飲食店「RECOMPENSE Cafe&Cuisine」で同店の協力で、「出張!四日市こどもと食堂 夏休み特別編」を企画した。【特製の定食を提供したRECOMPENSE Cafe&Cuisineの小池さん=四日市市十七軒町で】

 「子どもと一緒でも、子どもだけでも気軽に立ち寄ってもらいたい」という思いで名付けられたという「四日市こどもと食堂」。同社が地域の企業や団体と連携して運営し、多様な家庭環境で暮らす子どもや家族に「ひとりじゃないよ」「つながれるんだよ」と呼び掛ける機会にしようと取り組みを始めた。四日市の「四日市市子ども緊急支援プロジェクト補助金」を経費の一部に使用しているという。

 これまでに飲食店の協力を得て弁当の提供をしてきたが、飲食店でするのは今回が初。同店のオーナーシェフ・小池悟さんが「温かい料理を食べてほしい」と定休日に店を貸し切りにすることで、協力を申し出たという。

 「RECOMPENSE Cafe&Cuisine」の店名にあるRECOMPENSEはフランス語で「ご褒美」を意味するという。同日は「レコンパンス特製お楽しみ定食」を提供、同店のオーナーシェフ・小池悟さんは「コロナ禍でいろいろ我慢しながら頑張っている子どもたちへご褒美なるような美味しい料理を食べてほしいという思いを込めました。夏休みの良い思い出になれば」と笑顔で話していた。

 今回、集まったのは中学生以下で主に中部地区、橋北地区の子どもと保護者ら。事前の予約制で定員に達したという。最初に皆で「いただきます」をし、料理が運ばれ来ると「わあ」と大喜びし、食事を楽しんでいた。

 デルタスタジオでは今後、市内の飲食店との協働に力を入れていくそうで、同社の若林辰也社長は「興味があってもやり方が分からないという飲食店さんも多い。運営のサポートをし、市内でより多く展開出来ればと」と思いを話していた。