「采女大橋」の橋名板、子どもたちの文字で完成

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 県道四日市鈴鹿環状線で工事が進むバイパスが内部川を渡る新しい橋の名前が「采女大橋(うねめおおはし)」と決まり、5日、地元の小中学生の筆文字を刻んだ橋名板を設置する式典があった。子どもたちは、自分が書いた文字がいつまでも橋に残ることに感激していた。新しい橋は2024年度には渡れるようになる計画という。【自分たちが筆をふるった文字でできた橋名板を囲む子どもたち】

 采女大橋は、四日市市尾平町方面から南へ行き、笹川団地を通り過ぎた波木町あたりをさらに南へ向かった釆女地区に造っている。長さ約140メートルで、約3メートルの歩道と片側3メートル余の2車線で成り、橋全体の幅も10メートルを超える大きな橋だ。橋のみの工事費は約8億4千万円。2020年12月から工事が進められてきた。

 橋名板設置の式典は地元の内部地区連合自治会(諸戸靖会長)の主催で開かれ、子供たちや父母、三重県建設事務所の関係者など30人余が集まった。内部地区まちづくり推進協議会が橋の名前を公募し、59件の中から「采女大橋」と決まったという。その後、地区の内部小学校、内部東小学校、内部中学校で習字に覚えのある子どもたちが筆をふるい、その中から7人の文字が選ばれて、漢字やひらがなの橋の名前や川の名前、設置年月などの金属の橋名板の文字になったという。

 漢字で橋の名前を書いた内部中学3年の小林瑞矢さんは「自分の文字が選ばれてびっくりしました。大人になってドライブで通るのが楽しみです」などと感激していた。

 橋名板の文字は北側(四日市市内側)が小林さんのほか村山円花さん(内部東小3年)、岡田花さん(内部小5年)、橋の南側(鈴鹿市方面側)が是枝愛香さん(内部小6年)、森美玲さん(内部中3年)、原田莉帆さん(内部中2年)、磯田莉子さん(内部東小5年)が、それぞれ分担して書いている。

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