「学校図書に」と590万円を寄付 四日市市の伊藤澄夫さん

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 学校図書の購入に役立ててほしいと、三重県四日市市で会社を経営する伊藤澄夫さん(80)が6日、計59の市立小中学校に10万円ずつ、計590万円を寄付した。森智広市長、廣瀬琢也教育長が目録を受け取り、伊藤さんに感謝状を贈った。【図書購入費を寄付した伊藤澄夫さん(中央)と森智広市長(左)、廣瀬琢也教育長】

 伊藤さんは、同市広永町で自動車関連用品などの製作や金型製作をしている伊藤製作所の社長。「若い人の文字離れはよくない」と、3年間、会社で1校5万円ずつの寄付を続けてきており、今回、さらに伊藤さん個人として寄付した。

 伊藤さん自身は海外の経済、技術、防衛に関する本を読むのが好き。日本のものづくりに関する著書も出しており、中京大学特別栄誉客員教授や神戸大学非常勤講師として、若い世代に経験を伝えてきてもいる。

 市教育委員会によると、百科事典やシリーズものなど、まとまった冊数の本を一度に買うのには費用がかかり、1校10万円の寄付額は貴重だという。廣瀬教育長は「図書室に新しい本が並ぶと、子どもたちの関心が高まって、本の回転率もよくなる。とてもありがたい」と話していた。