巨大地震を想定、四日市のコンビナートで3年ぶり総合防災訓練

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 三重県四日市市川尻町のENEOSマテリアル四日市工場で10月25日、巨大地震を想定したコンビナートでの市民総ぐるみ総合防災訓練があった。コロナ禍を経て3年ぶりに実施された大規模な訓練で、地域の来賓を含め約360人が参加した。【火災を想定して屋外タンクに向けて放水訓練をする企業の自衛消防隊員ら】

 熊野灘沖を震源とする震度6強以上の地震が発生し、屋外の原材料貯蔵タンクの2カ所で漏洩し、火災が発生、けが人も出たとの想定。ENEOSマテリアル四日市工場と、同じ敷地にあるJSRの自衛消防隊の消防車が出動し、間もなく四日市市消防本部の消防車も到着して大量放水を開始するなど、現実の災害を見越しての動きを確認した。

 訓練会場になったENEOSマテリアル四日市工場は、JSRからの事業分割により、今春、商号変更した会社で、合成ゴムや、その他の化学工業製品の製造をしている。今回のような大きな訓練のほか、日常から社内の防災訓練や避難訓練を重ねているという。

 

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