食べたら笑顔に いもや欒(らん)

1435

 異業種からの参入や自販機での販売など注目を集める焼き芋。四日市市内山町の畑で育てたサツマイモを、焼き芋や芋チップスにして販売する「いもや欒」の矢田寛子さん(59)は「家族の団欒に焼き芋を」と勧めている。

 矢田さんが本格的にサツマイモを育てるようになったのは5年前。義母が長年家庭用に栽培し、夫の善樹さん(74)と手伝っていたが、義母の農作業がきつくなり夫婦2人で作業をするように。薪ストーブで時間をかけて焼いた焼き芋や、焼いた芋を干し芋にして友人にふるまうと「売れる味」と絶賛された。

 昨年に愛知県の友人の会社で販売すると、150本ほどが売れた。菰野町のアクアイグニスや同市市内でも販売するようになり、「メニューのバリエーションを増やそう」と、干し芋や芋チップスも販売。矢田さんによると「焼き芋はねっとり甘く、焼き干し芋はもっちり甘い」そうだ。

 苗は信頼している苗店から紅はるかを買い、無農薬で育て米ぬかや乳酸菌などを肥料に使う。収穫後に貯蔵庫で追熟させるが、品質は温度に影響されるため13℃から16℃になるように調整する。

 土づくりは勉強中でさらに美味しい芋を目指す。矢田さんは「家族や友人とテーブルを囲んで、芋を食べ笑顔になってほしい」と話した。11月から今シーズンの販売を始め、アクアイグニスでの販売は13日(日)からで、市内外各地で販売する。LINEで出店情報を発信していて、下記の2次元バーコードで確認できる。

出店情報のLINE

※2022年11月5日(213号)発行 紙面から