「違い受け入れお互い尊重を」 四日市大・小林教授が人権講演会 常磐地区市民センターで

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 常磐地区人権・同和教育推進協議会(川崎俊哉会長)は11月26日、四日市大学副学長で、総合政策学部の小林慶太郎教授を講師に招き、人権講演会「社会の多様性と食文化について」を常磐地区市民センターで開いた。【スクリーンに資料を映しながら話をした小林教授=四日市市城西町】

 市の「人権・同和教育推進業務委託(常磐地区広域事業)」によって、広範囲の住民との交流や事業展開を目的に開催。世界的な対立と混迷が深まる中で、地域や宗教などによって違いがあり、時代でも変化する食文化にスポットを当てた講演を小林教授に依頼。人権に関わる食文化を考える機会にしようと企画された。

 「四日市とんてき協会」の代表も務める小林教授は食文化にも造詣が深い。四日市大学の留学生には、様々な国の出身者がいて、宗教や食文化の違いがあることを例に挙げながら話を進めた。

 途中、年末年始も近いことから「皆さんの家のお雑煮にいれる餅は丸い、四角い、どちらですか」と来場者に問いかけ、四日市でも丸と四角のどちらもいることについて「地域によって違いがある食文化」について話も。自身が広報にも力を入れている「四日市とんてき」についても、「B-1グランプリ」の話題をまじえながら解説した。

 「日本は多様な食文化を受け入れて変化してきた」と小林教授。「違いを受け入れ、へえ、そうなんだと、楽しむことが豊かさを作り、お互いが尊重される社会につながります」と講演を締めくくった。

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