四日市出身の俳優高川さんが初脚本と監督 映画「GINAGINA ぎなぎな」 東京渋谷の初日上映で満席

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 「カンブリア宮殿」「SASUKE」のナレーションや、「ソロモンの偽証」「ひかりのたび」の出演で知られる俳優の高川裕也さん(60)が初めて脚本、監督した映画「GINAGINA ぎなぎな」が1月26日、東京都渋谷区丸山町の「ユーロスペース」都内で初上映され、出演者らが舞台挨拶をした。【舞台挨拶のため、登壇した出演者ら(提供写真)】

 満席となった会場。上映後の舞台挨拶に高川さんら出演者らが姿を現すと会場からは拍手が沸き起こった。満席の会場に驚きながらも、感謝の気持ちでいっぱいだったという高川さん。「ぎなぎなというのは、関西弁の「ぼちぼち」が様態を表すのと違って、主体の気の持ち様やアクションも加味されている。言葉というのは主体の使い方によっていろんなニュアンスが生まれ、道具となるもの。作中の人たちのやり取りも100人100様の味わい方をしてもらえたら。そして時間を経て、作品に何度も出合い直してもらえたら嬉しい」と語った。

 作品は、コロナで仕事を失った初老の俳優が映画制作に挑戦するも、悉く不運に見舞われて途方に暮れるが、ふと参加した故郷の同窓会から小さな希望を見出すというもの。タイトルの「GINAGINA ぎなぎな」は、四日市特有の方言で、「ぼちぼち」「ゆっくり」「どうにかこうにか」といった意味合いの言葉。四日市でも撮影が行われた。ユーロスペースの北條誠人支配人も「久方振りの満席を見れて嬉しかったです」と笑顔で話していた。ユーロスペースでの上映は28日まで3日間の限定で公開。

 今後は2月25(土)、26日(日)午後2時からに四日市市文化会館第2ホールでの「凱旋上映」も決まっている。