「やさしい漢方講座」に約100人、四日市薬剤師会が3年ぶり市民公開講座を開催

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 一般社団法人四日市薬剤師会(平岡伸五会長)主催の第13回市民公開講座「やさしい漢方講座」が3月5日、三重県四日市市の近鉄百貨店四日市店11階アートホールで開かれた。定員80 人を大きく上回る聴講希望者があり、100席に増やして対応。中高年にとって気になる腎臓の機能やおしっことの関係などを、漢方の専門家がやさしく解説した。【講演を聴く参加者のみなさん=四日市市諏訪栄町】

 同薬剤師会の市民公開講座は年1回のペースで続いていたが、新型コロナの感染拡大などが影響し、開催は3年ぶりという。講師はハーブ調剤薬局(名古屋市名東区)の金兌勝(きむてすん)さん。名古屋市立大学薬学部卒で、薬局勤務をしながら漢方を習得。愛知県薬剤師会の常務理事などを歴任している。(講演する金兌勝さん)

 金さんは、腎臓の働きが人の成長の勢いや衰えなどに深くかかわっているとする漢方の考え方から説明。腎臓の状態に応じて、足らなければ補い、多すぎれば削るのが漢方の基本的な考え方だと紹介した。

 基本処方となる「六味丸(ろくみがん)」は、地黄(ジオウ)、山茱萸(サンシュユ)、山薬(サンヤク)、茯苓(ブクリョウ)、沢瀉(タクシャ)、牡丹皮(ボタンピ)の配合生薬からなり、これに幾つか別の薬を加えることでバリエーションができ、それぞれの症状に応じて処方されるという。

 一方、金さんは、漢方の良さは、むやみに薬を使うのではなく、ふだんの食事などと合わせて体の調子を整えいく考え方にあると話し、季節やからだの状態による食材の選び方についても解説した。怪しい情報も含まれるインターネットの情報に惑わされず、正しい知識を持ち、信頼できる薬剤師を訪ねてほしいと話した。