発泡ポリプロピレンの簡易組立ベッド、寄贈と今後の供給協定、四日市市など

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 災害時の避難所などで利用できる発泡ポリプロピレン製の簡易組立ベッドの寄贈と、災害時のさらなる供給についての協定締結が3月27日、四日市市で同時に行われた。軽くて組み立てが簡単なうえ、水をはじくなど扱いやすい。いざという場面での活用が期待できそうだという。【簡易組立ベッドの前での関係者。森智広市長(中央)の右が四日市理容師会の川口明宏会長、左がウチヤマコーポレーションの藤原郁也常務執行役員=四日市市役所】

 寄贈したのは一般社団法人四日市理容師会(川口明宏会長)で、ウチヤマコーポレーション株式会社(本社・東京、内山恵三社長)が開発した簡易組立ベッド14台を災害時に役立ててほしいと市に提供した。同理容師会は2013年ごろから非常持ち出し袋、簡易トイレ、車いす補助装置などの防災用具を市に寄贈してきており、今回の寄贈は、市と相談してこの簡易組立ベッドにしたという。

 市は、通常の組み立て式ベッドや段ボール箱のベッドなどを災害時用に調達しているが、市議会から、さらに調達手段を増やすべきでは、などの指摘を受けてもおり、今回の簡易組立ベッドに関心を深め、ウチヤマコーポレーションとの間で「災害時における物資供給に関する協定」を結ぶことにしたという。

 市は、理容師会からの14台とは別に独自にも購入し、そのうえで、地区市民センターなどで使ってもらう。いざという場合は、今回の協定に基づいて、簡易組立ベッドを追加で調達する考えだという。(協定を結んだ森智広市長と藤原郁也常務執行役員(右))

 贈呈と協定締結を受け、森智広市長は「避難所の整備は市民からの要望が多く、ベッドも大きな課題だった。軽くて寝心地もよさそうで、市として防災、減災に生かしていきたい」とあいさつした。

 発泡ポリプロピレンの簡易組立ベッドは脚と床からなり、広げると縦2メートル、横1メートルの大きさ。30秒~1分で組み立てられるという。本体の重さは約5キロで、水を吸わない性質のため、水洗いやアルコール消毒も可能で、湿気による劣化がほとんどないという。同社の三重県での協定締結は初といい、すでに九州や中国、近畿、東京、千葉などで商品の納入実績があるという。