「温かい」「量がちょうどいい」、四日市で新しい中学校給食がスタート

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 三重県四日市市の新しい中学校給食が4月10日に始まり、学校給食センターから保温力の強い二重食缶で最初の献立が市内22校に届けられた。橋北中学校には森智広市長が視察に訪れ、3年A組の生徒たちと一緒に給食を味わった。「温かいものは温かいまま、冷たいものは冷たいまま」食べてもらう新しい給食は、生徒たちに好評だった。【当番の生徒が廊下でご飯やカレーを器にもった=四日市市高浜町】

 橋北中学校に着いた食缶はエレベーターで各階に運ばれ、午後0時45分、給食の準備が始まった。この日の献立はメンチカツカレーライス、ツナサラダ、いちごクレープ、牛乳。ご飯は基本的に四日市の米で、地元食材を積極的に取り入れようと、この日も県産のキャベツやキュウリが使われた。クレープの袋には、新入学、進級を祝う「おめでとう」の文字が入っていた。

 3年A組の給食当番はエプロンなどをして、トレーを手に並んだクラスメートにご飯やカレーを器にもりつけた。弁当方式のデリバリー給食と異なり、量を調節できるためか、生徒から「量がちょうどいい」という声が聞かれた。森市長はクラスの真ん中に用意された席で一緒に給食を食べた。

 ご飯も、カレーのルーも温かく、サラダは冷たく、「おいしい」と感じた生徒が多かった様子。3年生にとっては小学校以来3年ぶりの給食で、水田健伸さん(14)は、「牛乳が小学校の給食と同じように感じて、思い出がよみがえりました」と話していた。

 食事のあと、森市長は生徒たちに囲まれ、談笑して過ごした。あいさつでは、「みんなと同じものを食べられることは楽しいし、黙食もなくなって、お昼が楽しい時間になる。しっかり食べて、いい中学校生活を送ってください」と声をかけた。

 4月の献立のテーマは「春いっぱいメニュー」とのこと。今後は、八宝菜、春野菜のみそ汁、けんちん汁、アスパラソテー、新タマネギのみそ汁、かつおと野菜のあげがらめ、などが入ってくる予定だ。