人に良いものを 日印食品 マハラジャのだいどころ

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 無添加・グルテンフリーのレトルトカレー、カレー粉などを製造販売する日印食品開発有限会社(四日市市日永西)。世界中の人に、添加物やアレルギー、宗教などに煩わされず安心安全な食を届けたいと、奮闘している。

 代表取締役の金森篤子さん(78)は20代のころ、ヨガを習い始め本場インドを訪れるようになった。現地の人と触れ合い、「胃袋の文化を日本に紹介してほしい」と言われ、47歳の時インド料理店「マハラジャ」を同市内にオープン。インドの民族衣装サリーを着て写真を撮るなどインドの文化を楽しめる店として賑わった。

 そのころ知人にもらった野菜や夫が釣ってきた魚を材料に、スパイスのノウハウを生かしたカレーを作り始めた。材料をくれた人にお礼として、レトルトパウチにカレーを詰めて渡し始めた。小火が起き店は閉店したが、「マハラジャの味を残してほしい」という声に応え、「マハラジャのだいどころ」という名で、カレーやナンの製造販売に専念した。

 同社のカレーは小麦粉の代わりにソテーオニオンを、ラードの代わりにカシューナッツを使う。そのため小麦アレルギーのある人や、動物性油脂を控えたい人に好評。野菜由来の原料のみで作る野菜カレーは、ヴィーガン(完全菜食主義者)や宗教的な理由で肉を避ける人に人気だ。安心安全な食品として、市内のスーパーや全国のこだわり食材を揃えるショップや通販サイトでファンを掴んでいる。

 金森さんは「人に良いと書いて『食』。世界中のすべての人に食べる楽しみを届けたい」と話している。

※2023年4月1日(218号)発行 紙面から