こども四日市20年目 世代交代 つながる文化

1241

 毎年11月に四日市市諏訪栄町の諏訪公園と周辺商店街で開かれる参加型まちづくりイベント「こども四日市」が、今年活動20年目を迎えた。「こどもがつくるこどものまち」をテーマに、小学生がさまざまな仕事や社会生活を仮想体験するもので、年間を通して多くの中高生も企画立案に携わっている。【おとまりこども四日市の様子=四日市市水沢町で(小林さん提供)】

 2004年に同市松本の「子どもの本専門店メリーゴーランド」店主の増田喜昭さん(72)が中心となりドイツ・ミュンヘンの「子どものまち」を手本に始まった。2010年からは、同書店運営の絵画造形教室「あそびじゅつ」の講師だった小林渚さん(52)がプロジェクトリーダーを務めている。

 小林さんは「10周年の年に、子ども中心の企画会議『Gold市民会議』が発足し、準備段階から子どもが自主的に係わる形になり、大人では考えつかない多くのアイデアが実現していった」と振り返る。初代「こども市長」が立案した「こども学校」は、子どもが大人にこども四日市のシステムを説明し、理解を得てもらうというもので、無理解によるクレームが減ったそうだ。同水沢町の少年自然の家の体育館内に作る「まち」に宿泊する「おとまりこども四日市」は、「せっかく作った段ボールの家に泊まれたらいいのに」という子どもの発言を基に2016年に始まった。

 「近年では、本やスゴロクゲーム、パーカー等オリジナル商品の開発をして実際に販売しているが、売れ行きを予測した内容や制作数まで子ども達が自ら考えている。何年も前に小学生だった参加者が、今もスタッフとして協力してくれていて、世代交代しながら、文化がつながってゆく実感が大きい」。小林さんは、コロナ禍を超えた子どもたちの活動に期待を寄せている。

4代目こども市長就任 藤田凛さん(中部中3年)の話 

 小学生の時は友達と組んで手作りアクセサリーのお店を出したり、「おしごと」を全部経験してきました。コロナ前で規制がなく、飲食のおしごともあって活気ある時代を知っているからこそ、こども四日市をフルバージョンで復活できるよう、頑張りたいです。

 今年新しく取り組んでいることは、これまで500ヨ―札までしかなかった通貨の1000ヨー札と、マスコットキャラクターの開発です。新1000ヨー札は、こにゅうどうくんやこども四日市のまちをデザインしたもの。楽しみにしてください!

【マスコットキャラクターのミニチュアの土台を手にする藤田さん=四日市市諏訪栄町で】

(2023年5月6日発行 YOUよっかいち第219号より)