生成AI活用のガイドラインを作成中、四日市市議会の一般質問で市側答弁

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 三重県四日市市議会で6月12日、6月定例月議会の一般質問が始まった。この中で、市側は注目を集める「チャットGPT」などの生成AIについて、市も活用していくことを前提に、留意すべきことをまとめたガイドラインを作成中で、今月末までには確定したいとの考えを明らかにした。【一般質問が始まった四日市市議会=四日市市諏訪町】

 会派「フューチャー四日市」に所属する加納康樹さんが、「個人情報などに留意しつつ活用すべきではないかと考えるが、市はどう向き合うのか」などと質問した。市側は、ガイドラインを作成中の現時点では利用を禁止していること、ガイドラインには「非公開情報の入力をしない」「著作権に注意する」などの項目を入れていく方向であることなどを答弁した。

 この日は、加納さんを含め同会派の5人が質問に立ち、小田あけみさんは、調整池のない住宅団地の豪雨対策や車が多い通学路の対策について市の考えを聞いた。後藤純子さんは病児保育の充実や、子連れ出勤について愛知県豊明市などの先進例を示し、四日市市に導入の検討を求めた。後藤さんは自転車利用時のヘルメットに購入補助金を導入してはどうかとも質問したが、市側は「着用の重要性を認識してもらうことがまず必要で、今は導入は考えていない」と答弁した。竹野兼主さんは市街化調整区域で駅やバス停から遠くに住む高齢者を対象にしている市のデマンドタクシー制度を取り上げ、対象外の市街化区域に住む高齢者も同じように困っている人が多いと問題提起した。

 今回の一般質問は、4月の選挙で初当選した市議が初めて市側とやりとりする機会でもある。この日はフューチャー四日市の伊世利子さんが、市内に26カ所あり、介護する人には相談の窓口にもなる在宅介護支援センターについて取り上げた。13日に新風創志会の山田知美さんと辻裕登さん、無会派の今村厚美さん、市民目線の会の水谷一未さん。15日が同会派の田中徹さん、無会派(日本共産党)の村上暁さん、16日は政友クラブの上麻理さんが登壇する。