【青春開花】海星高校フェンシング部 頭脳プレーで戦う

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 海星高校(四日市市追分)フェンシング部は、全国高校総体出場の常連、卒業生は国体での三重県代表チームの優勝に貢献するなど活躍している。2年前に共学になり女子部員も3学年揃う中、全国総体の上位入賞を目指し、練習を積んでいる。

 創部は1975年の三重国体の数年前。現在は男子17人、女子14人の部員がいる。練習は剣を持つ前に、体幹や下半身を鍛えるトレーニングやフットワークをしっかりと行う。空調の効いた部屋でも汗だくになるほど激しいトレーニングだ。

他校の戦い方分析

 女子は創部3年目の今年、県総体で初優勝した。県内に女子フェンシング部は3校しかないが、県総体の1か月前に開かれた高校春季大会では3校中最下位。そこから他校の戦い方を動画などで分析した。作戦を練りその通りに闘うことで、結果に大きな違いがあることを実感。女子キャプテンの加藤梨乃さん(3年)は「遠征が多く一緒にいる時間が長く仲がいい。全国総体では個人戦も団体戦もベスト16を狙う」と語った。

 吉田泰智君(2年)は小学1年から競技を始め、憧れの先輩がいる海星中学に進学。他校に比べ部員が多く、練習相手に恵まれていることが魅力だという。今年9月に1年間アメリカに留学するため、この夏の全国総体が最後だ。「目標は団体戦も個人戦もベスト8。11年間の集大成とし、完全燃焼したい」と笑顔で語った。