薬物の危険性を訴える、四日市で乱用防止の啓発キャンペーン大会

554

 令和5年度「ダメ。ゼッタイ!。」薬物乱用防止啓発キャンペーン四日市大会が7月9日、三重県四日市市のあさけプラザ体育館で開かれた。2008年から毎年、開催する地域を変えながら薬物乱用の危険性を訴えている。若年層を中心に大麻の検挙者が増えている最近の状況などが語られた。【あずま太鼓の勇壮な演奏で大会は幕開け=四日市市下之宮町】

 20数団体で構成する実行委員会などの主催。海蔵地区が本拠地という「あずま太鼓」は子どもを含む約15人で開幕を告げる演奏をし、拍手を浴びた。このあとの開会式では、市の対策推進本部長でもある森智広市長があいさつに立ち、大麻の広がりへの注意などを求めた。

 大麻は短期では意識障害やパニック発作、長期では認知機能障害や自殺行動のリスク上昇などの危険性があるとされ、30歳未満の若年層で検挙者が増えているという。SNSを利用した販売方法をとるため、若者が知らないうちに売買に接してしまう危険性があるという。

 会場では、薬剤師会による乱用薬物のサンプルやパネルの展示、税関による密輸の手口の紹介展示、麻薬の原料になる種類のケシが市内で育っている実態があることを伝える展示などがあり、会場を訪れた人がパンフレットなどを手にしていた。