世代を超え170人のハーモニー、歌の未来を信じて、あんだぁれ70が四日市で演奏会

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 三重混声合唱団あんだぁれ70主催の第11回演奏会が7月23日、四日市市文化会館第1ホールで開かれた。コロナ禍で長く思うように歌えなかった分、思い切りステージで歌おうと、この日だけのための募集に応じたワンステージ団員23人や県内各地の少年少女合唱団員90人も参加し、小学生から90歳近くまでの世代を超えた約170人のハーモニーを響かせた。【大きな拍手を浴びた170人の大合唱=四日市市安島2丁目】

 大合唱は最後の第4ステージ。源田俊一郎さん編曲の「混声合唱のための唱歌メドレー『ふるさとの四季』」を馬場浩子さんの指揮で歌った。四日市だけでなく津、伊勢、亀山、鈴鹿など県内各地から少年少女がステージに立ち、その後ろにあんだぁれ70とワンステージの大人たちが立った。「故郷」「春の小川」から歌が始まり、夏、秋、冬と移り行く日本の四季の風景が目に浮かぶ楽曲が続く。子どもたちのきれいな歌声に、大人たちのボリュームのある声が加わって、ハーモニーがホールを包んだ。

 演奏の前には、新型コロナの影響で、各地で合唱団員が減ってしまう苦労が続いてきたことも紹介され、再び合唱活動が復活していくことを願うメッセージが伝えられた。アンコールは「ビリーブ(信じる)」。明るい未来への願いを込めた。

 あんだぁれ70は、第1ステージで三沢治美さん編曲の「混声合唱のためのポップスヒットメドレー『COLORS』」、第2ステージで堤江実さん作詩、池辺晋一郎さん作曲の「混声合唱組曲『あなたにできること』」を歌った。第3ステージは、あんだぁれ70のピアノ奏者の星合智美さん、秀平雄二さんのピアノ連弾や、飛び入りも参加しての「サウンドオブミュージック」からのメドレーなどが観客を楽しませた。

 演奏会は四日市市や市教育委員会、市文化協会、市文化まちづくり財団などのほか、「YOUよっかいち」も後援した。

 

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