米国ロングビーチ市での体験語る、交換学生と教師の「トリオ」が四日市市長らに報告

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 米国ロングビーチ市へ派遣された交換学生2人と教師の計3人の「トリオ」が8月23日、四日市市役所に帰国の報告に訪れ、森智広市長や樋口龍馬市議会議長に滞在中の体験などを報告した。日米の違いや移民時代の日本人の苦労も学び、大谷翔平選手が所属する大リーグ・エンゼルスの試合も堪能するなど、有意義な期間だったようだ。3人は8月27日、四日市国際交流センターで帰国報告会を開く。【森智広市長、樋口龍馬議長に挟まれて記念撮影する(左から教師の市川和希さん、高校生の生駒亜子さん、森直央さんの「トリオ」)】

 姉妹都市の四日市市とロングビーチ市は、隔年で学生らを交換派遣しており、3人で派遣されることから「トリオ」と呼ばれているという。2019年にロングビーチ市から受け入れたあと、新型コロナの感染拡大があり、今年、久しぶりの派遣になった。今回は7月22日から8月9日の間、それぞれのホームステイ先で生活しながら、公式行事や市内施設の訪問などを重ねた。

 今回の「トリオ」は、海星高校1年の森直央さん、四日市高校1年の生駒亜子さん、神前小学校の教師の市川和希さん。それぞれ、現地で訪ねた場所などの写真を森市長らの前に広げ、体験などを聞かせた。

 森さんは、リトルトーキョーで日系人の歴史を学んだことや、レインボーカラーの横断歩道に米社会での人権感覚を感じたこと、大谷選手のホームランを見ることができたことなどを話した。

 生駒さんは、洋楽が好きだったが、本場の米国のスーパーでレコードが並ぶのを見て感激したこと、カリフォルニアロールがおいしかったこと、映画を見る時の米国人の反応が日本と違って館内が一体になっていて楽しかったことなどを語った。

 森さん、生駒さんは、今回の派遣がかなり刺激になったようで、森さんは「留学したい思いが強くなった」。生駒さんは「もっと国際的な人間になりたい」と、それぞれ、これからの夢を語った。

 市川さんは、博物館で日系人の苦労を学んだことや、ホームステイ先で四日市のかぶせ茶を気に入ってもらったこと、滞在中のことが現地の新聞に掲載されたことなどを紹介。「子どもたちや後輩に、見たこと、学んだことをしっかり伝えたい」と話した。