電子図書館サービス10月1日からスタート、四日市市が発表、コンテンツ約2万700点は東海最多と説明

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 三重県四日市市は電子図書館サービスを10月1日から始めると発表した。今年度当初予算に関係事業費が計上されていたが、いよいよ実際の運用が始まることになる。電子図書のコンテンツ数は約2万700点といい、これは東海3県で最多。同時に多人数で読むことができる「読み放題」の児童書コンテンツ数も約800点で東海3県で最多という。【電子図書館サービスの開始について説明する森智広市長=四日市諏訪町】

 9月20日に開かれた森智広市長の定例会見で明らかにした。森市長は「準備がやっと整った。先行した自治体に負けない充実した内容にした。図書館に行けなくてもインターネットで利用できるので、より多くの人に読書を楽しんでほしい」などと話した。

 電子図書館サービスは10月1日午前11時から開始。インターネットでログインして電子図書館に入り、本を借りたり、読んだり、予約したり、さまざまな機能を使うことができる。児童書読み放題のほかに、雑誌読み放題約3200点、商用電子書籍約9000点、落語、朗読、講演のオーディオブック約300点、著作権が消滅したか、著作権者の許諾が得られている青空文庫約7400点などのコンテンツをそろえる。(インターネットで入る電子図書館サービス=四日市市提供)

 利用できるのは市内在住、在勤、在学の人だが、貸出券の有効期限が切れている場合や、貸出券の作成履歴がない場合、市内在勤、在学の場合、図書館で手続きをしてID、パスワードをつくることが必要という。市立小中学校の児童生徒、教職員はID、パスワードを一括附与するという。

 館内利用のタブレット端末も図書館に10台、あさけプラザ図書館と楠交流会館図書室に2台ずつ、備えるという。操作説明会を11月以降、端末を備えた3施設や地区市民センターで開催していく計画という。

 

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