わずか1時間でプラスチックごみの山、四日市の吉崎海岸で「海ごみゼロ大作戦」

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 三重県四日市市楠町の吉崎海岸で10月1日、「よっかいち海ごみゼロ大作戦!2023」があり、約150人が海岸清掃のボランティア活動をした。この日は、プラスチックごみに焦点を当て、みんなでペットボトルや発泡性プラスチックなどを拾い集めたが、わずか約1時間でごみ袋は山のようになった。【わずか1時間でプラスチックごみはこの通り=四日市市楠町吉崎】

 毎月第一日曜日に楠地区まちづくり検討委員会と四日市ウミガメ保存会は早朝清掃の活動を続けているが、この日は、四日市市が海洋プラスチックごみの問題を考えてもらおうとイベントを同時開催した。参加者は、ごみ袋を持って約500メートルに渡って続く砂浜に出て、ごみを拾った。(ごみを拾いながら海岸を歩く参加者たち)

 プラスチックごみは、ペットボトルのようにすぐに目に入るものもあるが、細かく砕けて魚の内臓に蓄積されることもある。農薬などの薬剤に使われるカプセル類のように、よく見ないと見過ごしてしまうものもある。この日は、四日市大学環境情報学部の千葉賢教授が吉崎海岸で見られるプラスチックごみについて解説し、砂浜で見つけ方を説明した。(細かいプラスチックごみについて説明する四日市大学の千葉賢教授=左手前)

 四日市市はこの日、ごみ収集車(パッカー車)を1台用意し、山のようになったごみ袋を参加者たちに投入してもらった。キャラクターの「こにゅうどうくん」が収集車の横に立ち、ごみを投入する人にお礼をする仕草で迎え、子どもたちから抱き着かれたりの人気ぶりだった。(ごみ収集車にプラスチックごみの袋を投入する参加者、記念撮影をする参加者たち)