恒例のヤクシカの角切り 飼育員4人が作業 四日市市の南部丘陵公園

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【マカロンを押さえながら角を切る飼育員=四日市市波木町】

 三重県四日市市の南部丘陵公園南ゾーンにある小動物園で、春先から伸びてきたオスのヤクシカの角切りが10月12日、来園者が見学する中、動物の飼育を担当する「なかよし生き物倶楽部プチZOO」の飼育員が作業をした。

 ヤクシカのオスは春先から伸びてきた袋角をはいで、枝角という鋭い角が出てくるという。繁殖期に入ると、オスの攻撃性が増すことから、シカのケガ防止や飼育員の安全を確保するため、毎年、秋になると、角を切っている。

 同日はヤクシカのオス・マカロン(11歳)の角切りをした。他のシカもいつもと違う雰囲気を感じた様子もみせる中、飼育員4人がマカロンを寝転ばせ、3人で体を押さえ、1人が金ノコを使って角を切った。興奮し、体を激しく動かすこともあったが、飼育員から体をなでるなどし気遣っていた。公園に遊びに来ていた親子連れらも見守るなか、約15分で2本の角を切る作業は終了。
 
 切った角は乾燥させた後、小屋の外で展示される予定だという。また、同園ではマカロンだけでなく、ラン(3歳)の角切りもするそうだ。

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