創業100周年を記念 創立年にちなみ1923万円を図書館へ寄付 四日市市の生川建設

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【感謝状を手にする生川社長(中央)=四日市市役所】

 今年4月に創業100周年を迎えた「生川建設」(四日市市中浜田町)は、四日市市立図書館(久保田)の充実に役立てほしいと、設立年にちなみ1,923万円を寄付した。

 同社は1923年4月10日に創立、建築工事や土木工事を手掛ける。これまでにも、先代の故・生川俊夫さんの遺志により、図書購入費として1千万円を寄付するなどしてきた。同館内には、寄付によって購入した図書のコーナーも設置されている。また、地方公共団体などへ1千万円以上の寄付をした団体や5百万円以上を寄付した個人が対象となる「紺綬褒章」をこれまでに受章した。

 同社では100周年を記念した社史の編纂もした。建築から60年ほどが経過した社屋の建物の一部を面影を残しつつ改修するなど、創立を記念した社内行事にも今年は力を入れた。県外での業務も多いが、地元へ貢献したい気持ちも強く、先代の遺志もあり、100周年を記念し、図書館の充実のために、寄付することを決めたという。

 贈呈式が10月27日、四日市市役所8階の来賓応接室であり、同社の生川正洋社長が訪問し、森智広市長と廣瀬琢也教育長が対応。森市長は「大切に使わせていただきます」と話し、市からは感謝状が贈られた。